文学界最大のタブー!? 「走れ!エロス」 レビュー

文学界最大のタブー!? 「走れ!エロス」 レビュー











エロスは激怒した!

こんにちは、J君です。いよいよ今年もクリスマスがやってきました。クリスマスといえば性夜ですね。こんな日に 当サイトに訪れる奇特な方々は大抵クリスマスよりクリ〇〇スが好きなんじゃないかという推測のもとに今年もお下品更新です。


ちなみに昨年のクリスマス更新「ファックアイ」は昨年を通して最も反響があったレビューでした(うち7割が苦情)。そして今年のレビューは「走れ!エロス」です。はい、元ネタは世界のDAZZこと太宰治先生の「走れメロス」であることが小学生の目にも明らかですね。果たしてどんなエロスが走ってるんでしょうかね。


ちなみに、同じ太宰治作品の「人間失格」は、デスノートやバクマンでおなじみの小畑健先生の表紙イラストによって最近、再び注目を浴びましたね。一方で「走れメロス」の方はテニプリの許斐先生バージョンの表紙で出ているのですが、タイトルがタイトルだけに「走れ!エロス」のように大変アレなリスペクト作品が出てしまうという始末。この扱いの差はなんなんでしょうね。ということで、まず理解を深めるために元ネタとなっている「走れメロス」のあらすじを紹介しておきましょう。以下Wikipediaより引用





素朴な牧人の青年メロスは、人間不信のために多くの人を処刑しているシラクスの暴君ディオニス王の話を聞き、激怒する。そして王の暗殺を決意する。しかし、あえなく衛兵に捕らえられ、即刻処刑されることになる。メロスは親友のセリヌンティウスを人質として王のもとにとどめおくことを条件に、妹の結婚式に出るため三日間の猶予を得る。王はメロスを信じておらず、死ぬために再び戻ってくることなどはないと言いのけた。



メロスは妹の結婚式からの帰途で、川の氾濫による橋の決壊や山賊の襲来(ただし山賊の襲来は、王の差し向けた刺客という可能性もある)など度重なる不運に出遭う。メロスはそのために心身ともに困憊し、一度は王のもとに戻ることをあきらめかけた。しかしその時、メロスは自分自身が、かの人間不信の王がいう“醜い人間”そのものであることに気づき、再び走り出す。人間不信の王を見返すために、自分を信じて疑わない友人の命を救うために、そして自分の命を捧げるために。



こうしてメロスは日暮れに町へ到着し、約束を果たす。そして王の気持ちを変えることに成功したのである。 (引用ここまで)





そんな感じの男達の熱い友情と信頼を描いた名作となっているわけですが、友情っていうかメロスって結構迷惑な男ですね。J君がセリヌンティウスだったらメロスと知り合った瞬間に速攻で着信拒否にしてると思います。個人的には絶対関わりたくないタイプです。





・・・と、そんな走れメロスの素晴らしい話を踏まえた上で、「走れ!エロス」のご紹介をします。というか、最初っからあらすじが表紙に書かれていました。なんという親切設計






ときめきピュアストーリーです



「ちょっぴりHな純愛物語が初単行本化!漫画家の事務所を舞台に描かれる、ときめきピュアストーリー。」



・・・だそうです。まさかの「ときめきピュアストーリー」ですよ。「走れメロス」と微塵も関係ありませんね。さすがにこれはビックリです。というわけで表紙の時点で完全にタイトルだけの出オチ作品である可能性が高くなってきたわけですが、一応作品をご紹介しましょう。
ちなみに表紙の裏にはいきなりこんなイラストが。








ちょっと上手い



「勃(た)ち読み禁止」

言うまでもなく「立ち」と「勃ち」をかけたダブルミーニングです。このセンス・・・評価したい。



さて、肝心のストーリーですが漫画家志望の青年、六郷君が自分の書いたマンガを出版社に持ち込みに行ったところ、たまたまそこに居合わせた大物セクシー漫画家、真夜先生の目に留まり、アシスタントとして働くことになったのでした。






セクシー漫画ねえ・・・



セクシー漫画家・・・平たく言えばエロ漫画家ってことだと思うのですが、大人の事情なのかこの作品ではあくまでもセクシー漫画家という表現になっております。AV女優をちょっとマイルドにセクシー女優っていうような感覚なんでしょうか。でもせっかく表現をマイルドにしてもタイトルが「走れ!エロス」なので台なしだと思うのですが。



そして、ここからが肝心です。このセクシー漫画家の事務所では、なんとスタッフは全員裸で働かなければいけないというルールがあるのでした。






なぜくつ下だけ?



「ここでは男性はくつ下のみで女はこれが作業着なの」

・・・お前は何を言ってるんだ






普通に逆セクハラでは?



こちらがセクシー漫画家の真夜先生。もちろん先生自らおっぱいポロンです。「すぐに慣れるわよ」って言ってるけど・・・慣れますかね?



しかし、これは実に自然なエロ設定ですね。裸になるのが職場の決まりなんだからしょうがない。やはりエロには必然性がなければいけません。いわゆる「私、必然性があれば脱ぎます!」の法則です。何の必然性もなくポロンポロン裸が出てくるエロには情緒がないのです。まあ、実際こんな会社も実在するわけですが・・・ホントとんでもないブラック会社ですね。






ならしょうがない



「リアルに描こうとするとより本物を求めてしまうものなのよ」

もっともらしい独自理論を展開する真夜先生に六郷君も思わず納得です。






すごい職場だな



もちろんアシスタントの皆さんの仕事風景はこんな感じになります。いやあ壮観ですね。






当然こんな展開に



このようにセクシーマンガを書くにあたって、実際にアシスタントさんがあんなことやこんなことをしながらそれを画にしていくわけですね。なるほど、実に理にかなっています。いや、かなってないか。



・・・とまあ大体そんなお話です(えー!)。とにかく色んな意味で斬新な設定ですが、そりゃメロスも激怒するってもんですよね。もっと詳しい内容が気になる方は是非本作を手にとって読んでみてくださいね。※ただし勃ち読み禁止



ちなみにJ君はこの「走れ!エロス」の単行本をはじめて見つけたのはコンビニだったのですが、あまりに買いづらいタイトルだったのでコンビニで買うのを諦め、アマゾンで買いました。あのタイトルでコンビニに置くのは間違ってると思います。もしかしたら「走れ!エロス」を颯爽と、それそこ走るように爽やかに店頭で購入できる勇者こそ現代の「走れメロス」なのかもしれませんね。キレイにオチが決まったところで皆さん良いお年を!



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出典) 走れ!エロス  かどたひろし/小池書院

参考) Amazon →