「黄昏流星群 C-46星雲」ASKAが主人公?チャゲアス公認マンガはどんな作品なのか

ASKAが主人公?チャゲアス公認マンガ「黄昏流星群 C-46星雲」とはどんな作品なのか

「あれ?この歌、俺が作った歌じゃないか?」
例年のこととはいえ、昨年は特に芸能界で衝撃的な話題が多かったように思います。ベッキー、清原、ショーンK、成宮、SMAPそしてASKA・・・しかし、ASKA氏については先日、お茶作戦からの不起訴処分で、疑っていたいろんな奴らを、今から一緒に殴りに行こうか!という状況になっていることは皆さんご存知の通りかと思います。

そんなASKA氏にインスパイアされた作品が、2011年にマンガ化されていたことはご存知でしょうか。実は弘兼憲史先生の「黄昏流星群」の1エピソードである「C-46星雲」に出てくる主人公のモデルがASKA氏なのです。



黄昏流星群の1エピ

「C-46星雲」は「課長 島耕作」の作者としても知られる、弘兼憲史先生の「黄昏流星群」の中の1エピソードです。ASKA氏が手がけた楽曲「C-46」の歌詞にインスパイアを受けて描かれており、中村雅俊・高島礼子のダブル主演で実写ドラマにもなっています。CHAGE&ASKAのオフィシャルサイトでも紹介されている、紛れもなくチャゲアス公認の作品です。


天才同士のコラボレーション

この通り、ハッキリと「inspired by ASKA」と記載がされてますね。


魚の目をしたシマコー

では、この「C-46星雲」はどんなストーリーだったのか?
主人公は飛島健太という中年男性。銀行員として27年間勤め、支店長まで出世するが、その後リストラ。取引先の中小企業に就職するも、社長のワンマンぶりに振り回され、単身赴任で妻子との関係も破綻寸前、そんなボロボロの日々を過ごしています。ルックスもいい具合に覇気のないシマコーみたいな感じです。


パチモンくさいタイトル、恋人はワインカラー

しかし飛島は実は周囲には話していない過去がありました。80年代に活躍した人気バンド「シューティングスターズ」の ボーカル「ショウ」だったのです。


飛島健太ことショウ

飛島・・・そしてショウ。ASKAといえば飛鳥涼・・・バンド名こそチャゲアスでもギフハブでもないですが、主人公のモデルがASKAであることが遠回しに暗示されていることがお分かりだと思います。


チャゲアスではありません

当時、ショウは常にサングラスをかけていたため、バンド解散後銀行員をやっていても全く気づかれなかったのです。今ではすっかり枯れた人生を送る飛島は、昔のカセットテープを聞きながら、バンド時代に同棲していた恋人、植松ひとみとの思い出に浸っているのでした。


かつての同棲相手、植松ひとみ

飛島は、あいかわらず仕事がうまくいかず、疲れ切ってたまたま立ち寄ったバーの名前が「SHOOTING STARS」。偶然にも飛島のバンドと同じ名前でした。店の女性客がカラオケでこんな歌を「恋人はワイン色、記憶の香り~」


明らかに恋人はワイン色

「あれ?この歌、俺が作った歌じゃないか?」
なんという偶然!「 SHOOTING STARS」というバーで、たまたま常連客が歌っていた曲が自分が作曲した「恋人はワイン色」もとい「恋人はワインカラー」だったのです。ていうか、公認マンガなのになんで曲名をこんなにパチモン臭くしてるのか謎です。


身バレ寸前

身バレ確定

酔った勢いで、客のマイクを取りあげ、二番を熱唱。本物そっくりの歌唱な上、サングラスまでかけさせられて、ついにホンモノのショウであることが身バレてしまいました。

実は、バーで歌っていた常連客、宮部志乃ぶは、女性誌の副編集長。しかもかつてシューティングスターズの大ファンだったということで、飛島にアプローチしまくりで、明らかにモテ期が到来してる感じなのですが、飛島は植松ひとみの存在が忘れられないのか、かつて同棲していた世田谷のマンションを見に行ったりと、なんだか上の空な感じです。


クスリによる疑惑

そんな中、飛島は出張帰りに、妻に断りなく自宅に戻ってみると寝室でピルを発見。それを見て単身赴任中に妻が浮気をしているのではないか、と疑惑を持ち始めます。その数年後に自分が薬物で疑惑を報じられるとは思いもよらなかったでしょうが、それはそれとして、妻を電話で問い詰めると、妻が浮気を認めて離婚へと発展します。仕事も家庭もえらいことになってきました。


もちろんチャゲは関係ありません

熟年離婚で傷心モードの飛島に追い打ちをかけるように、さらなる悲劇が起こります。かつてのバンドのメンバー、「テツ」こと内藤哲夫が飛び降り自殺したとのニュース。あわてて葬儀に駆けつけると、なんとそこには植松ひとみの姿が・・・。

昔話に花が咲き、意気投合した二人は、バー「SHOOTING STARS」へ。
そこで鉢合わせになったのが、先ほど出てきた女性誌副編集長の宮部。実は植松ひとみは同じ女性誌の編集長をやっており、宮部の上司だったのですが、部数が落ちているため更迭され、宮部に編集長の座を奪われていたのです。なんという偶然、なんという運命のいたずらでしょうか。っていうか、この手の必然的な偶然弘兼先生お得意の仕掛けなんですけど。


女同士意地の張り合い

植松は、宮部の目の前でショウこと飛島と熱い熟年キッスを見せつけて、プチ復讐を果たします。己のプライドをかけた中年独身女性同士のバトル・・・怖すぎますね。

そんな流れで離婚したばかりの飛島、独身キャリアウーマンだった植松、いろんな偶然が積み重なって二人は再び付き合うことに。ラストはこれまた偶然、かつて同棲していた世田谷のマンションの部屋が空き部屋だったため、そこを使って「黄昏流星群」お約束の熟年カップルのエッチシーン


黄昏流星群といえばコレ

え、そんなシーン誰得なのかって?いやいや「黄昏流星群」ってそういうマンガですから。黄昏流星群の熟女の下着シーンばかり集めてトランプにした「熟女オール下着トランプ」なんていうマニア向けアイテムも出しているぐらいですから。中年・熟年に夢を与えるマンガ、それが「黄昏流星群」なのです!

というわけでASKA氏公認マンガ黄昏流星群「C-46星雲」をご紹介してみました。ちなみにタイトルの「C-46」とは、昔の46分カセットテープのラベルに書かれていた「C-46」の表記から取られています。こういった独自のタイトルのセンスはやっぱり天才的だなあと思うのです。いつの日かASKA氏が再びミュージシャンとして復活されることを願ってやみません。

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出典) 黄昏流星群「C-46星雲」 弘兼憲史/小学館

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