誰も得しないけど寒いので・・・無理やり「懐中しるこ」レビュー

誰も得しないけど寒いので・・・無理やり「懐中しるこ」レビュー

カレーとお汁粉は飲み物です!(たぶん)
こんにちは懐中しるこ評論家のJ君です。底冷えする日々が続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。こんな寒い日にぴったりなのはカフェオレとかホットココアとかキムチ鍋だとか人それぞれだとは思うのですが、なにか大事なものを忘れてないでしょうか。そう、日本人なら汁粉(しるこ)だろうと思うわけです。いやいや、俺はしるこじゃなくってぜんざい派だ!という貴方。OK、OK、なかなかいいセンスしてる。

しることぜんざいの違いは諸説ありますがざっくり言って、こしあんか粒あんかの違いであり些細なものです。きのこの山とたけのこの里のように永遠に分かり合えることのない宗教戦争では決してない。そう、俺たちは分かり合える。何がいいたいかといいますと、本日はしるこ(ぜんざい)の中でもあまり語られることのない「懐中しるこ」というまさに忙しい現代人にふさわしいモバイルスイーツをご紹介したいのです。


普段マンガばかり紹介しているくせに何を突然!と思われるかもしれませんが、過去にも「宇宙食」「かにパン」「オニオングラタンスープ」「いかようかん」「シベリア」などを突然紹介したことがあります(反響はほぼゼロ)。どこにもニーズがなさそうなマイナーな食品を突然紹介したくなる発作が年に数回訪れるのです。困ったものです。

さて、このマイナーなスイーツ「懐中しるこ」ですが、ご存知のない方のためにWikipediaから引用してご紹介しておきますと「もなかの皮の中に粉末の漉し餡とあられを入れた日本古来のインスタント食品。湯を掛けて溶いて食べる。」などといった代物です。


懐中しるこが出てくる唯一のマンガ?
大砲とスタンプというマンガにも出てました

そして「懐中しるこ」は日本最古のインスタント食品なのです。インスタントラーメンなんて全然元祖じゃないのです。チキンラーメンは最中の皮に包まれてもう一度出直すレベルです。このソースは学研の「学習マンガひみつシリーズ 発見・発明のひみつ」に書いてあったのでたぶん間違いないです。


実は歴史があります

・・・まあ笑いどころとしてはこの懐中しるこに関するマンガのくだりを手に入れるためだけに、この本をJ君がかなりの高値で購入したところなのですが、正直心では泣いてます。ちなみにこの「学習マンガひみつシリーズ 発見・発明のひみつ」は大人でもめちゃくちゃ勉強になる雑学が満載です。たとえば・・・

マジっすか

「うどんは昔はお菓子だった!」とかね。
香川県の人にとってマストアイテムですねこの本は。

話がそれましたので懐中しるこの話に戻りますが、懐中しるこの魅力はなんといってもその携帯性にあります。「懐中」とは懐中電灯とか懐中時計とかのアレです。懐にいつでも忍ばせておけるという意味こそが「懐中」であり、IT用語でいうところのモバイルです。すなわち懐中しることはいつでも気軽に持ち歩けるしるこ、モバイル汁粉のことに他なりません。まさにスマートフォン世代のためのしるこであり、ことと次第によってはアップルが「i しるこ」とか出してもいいレベルです。

いつでも飲めるしるこならカップしるこや自販機で売っている缶のしるこでいいじゃないか、という方もいらっしゃるかと思いますが、私に言わせれば素人はすっこんでろという話です。「お前らはカップしるこや缶のしるこを懐に忍ばせておけるのか?」と。天国のスティーブ・ジョブズだってきっとそう言うに違いありません。(言わないか)
とにかく懐中しるこをカップしるこや缶しること比較すること自体がナンセンスだということはお分かりいただけると思います。さて、いよいよ懐中しるこの実食レビューとまいりましょう。

■文明堂
懐中しるこなんて日常的に購入する人はほとんどいないでしょうから、かなり入手困難を極めるのではないかと予想しましたが意外や意外、近所のローソン100で「文明堂の懐中しるこ」が125円ぐらいでした。ローソン100なのに125円とは矛盾を感じますが、モバイル化による付加価値と思えば安いものです。

最中と見分けがつかない

パッケージはこんな感じ。お店においてあっても普通の最中かなんかだと思って100%見過ごしそうな地味なパッケージングが粋ですね。

なんか美味そう

封を開けると最中の皮につつまれた丸い物体が現れます。これを適度に崩してお湯をかき混ぜるだけという簡単さ。3分待ったりする必要もありません。

このまま食べると激甘です

ためしに割ってみるとこんな感じでさらし餡の粉がみっしりと詰まっています。

皮がポイントです

お湯を入れ始めるとこのような感じで皮の部分もふやけはじめます。じつはこの皮がふやけるという部分が懐中しるこの超重要ポイントです。しるこの中でふやけ皮がまるで餅のような食感を演出するのです。単なるさらし餡をつつむ皮としてだけではなく、お湯でふやけた後の食感まで計算されている合理性こそが懐中しるこの魅力です。

見映えはイマイチ

最終系はこのようにグロい感じになりますが、味はまさしくお汁粉そのものです。

■とらや(虎屋)
さて、他の懐中しるこも試してみたいと思います。こちらは和菓子の名店として名高いとらやの懐中しるこ「小鼓」です。

威厳を感じるパッケージ

全国の「とらや」で扱っています。ちなみにJ君は「とらや」ののれんが「やらと」になってるのに気がつかずに店の前を2往復ぐらいしてしまいました。まさかこんなトラップがあるとは・・・和菓子道は奥が深いです。お値段はなんと文明堂の倍にあたる273円。さすがブランド・・・いったい何がそんなに違うのでしょうか。その謎は封を開けてみてすぐに分かりました。

虎の主張ハンパない

タイガー!
最中に「虎」の家紋がバッチリ刻まれています。懐中しるこに対する並々ならぬ気合を感じます。虎が刻まれてるのなら2倍の値段も仕方なしか・・・。

カッチカチです

皮を割ってみると、さらし餡がまるで落雁のようにガッチガチの状態で納まっておりました。ちょっとつついただけでは全く崩れない、セラミックを思わせるほどの硬度です。さ、さすが2倍。この懐中しるこにはNASAのテクノロジーでも使われているのでしょうか?

溶けるの超早い

お湯を加えるとこのガッチガチの物体がスーッと溶けていきます。さすがNASA・・・(たぶん嘘)。最終的にはどの懐中しるこも同じようなグロめのビジュアルになります。懐中しるこを美しく撮れる人がいたらそれはきっと世界に通用する技術をもったカメラマンに違いありません。

お味のほうは文明堂のに比べると若干あずきの風味が濃くて、甘さはさわやかという感じ。砂糖の変わりに和三盆を使ってるせいかもしれません。ただ、お湯の量の微妙な違いよってしるこの濃さが変わってしまうのでJ君のような味オンチには決定的なほどの違いは感じられませんでした。

■森永おうち茶屋 おしるこ
さて、ここまで懐中しるこ最強説を唱えてきたJ君ですが、最強最大のライバルが存在します。それがフリーズドライ版のしるこです。
携帯性は申し分なし。なんといっても懐中しるこでは再現できない「あずき感」も再現されております。

あずき感があります

今のところ見当たる欠点といえば、パッケージが紙ではないためゴミになった時にややかさばるといった程度でしょうか。

水・・・だと?

しかも、パッケージには衝撃の表記が。「お水でも美味しく作れます」・・・つまり季節が真夏であっても爽やかにしるこがかっこめるというわけです。
恐るべしフリーズドライ、恐るべしNASAの技術革新(たぶん嘘)。まるで最近の意識の高い若者のような志の高さ。これがいわゆる世代交代というやつなのでしょうか。

餅は別途買ってください

しかし、このフリーズドライしるこには決定的な弱点がありました。「餅」が入っていないのです。これは致命的!ワンパッケージで餅的なもの(最中の皮)まで再現される懐中しるここそ攻守最強だという結論に至りました。

というわけで突然「懐中しるこ」をレビューしてみましたがいかがだったでしょうか?いかがといわれてこれほどリアクションに困るレビューもないかと思いますが、これを機会に一人でも多くの方に懐中しるこの素晴らしさが伝われば幸いであります。皆さんお薦めの懐中しるこ情報もお待ちしております!(多分ないと思うけど)

勘違いしてほしくないのですが、これは決して懐中しるこの「ステマ」ではありません!どちらかというと今の心境は「捨て鉢」です。


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出典)「学習マンガひみつシリーズ 発見・発明のひみつ」 学研  Amazonで見る