圧倒的女子力!「がんばれ!ドンベ」魔性の女子小学生アケミに学ぶ JS小悪魔処世術

圧倒的女子力!「がんばれ!ドンベ」魔性の女子小学生アケミに学ぶ JS小悪魔処世術







小悪魔agehaならぬ小悪魔アケミ爆誕!

こんにちはJ君です。今回は久しぶりに当サイト名物の80年代コロコロおっさん語りの回となります。ご紹介するのは「がんばれ!ドンベ」という1978年~1980年までコロコロコミックに連載されていた作品です。

「がんばれ!ドンベ」は、勉強もスポーツも何をやってもダメ(ドンベ)な小学校の落ちこぼれ5人組「ドンベグループ」の友情物語を描いた、悪ガキ達が主人公のいかにも80年代なマンガなのですが、ドンベグループの紅一点、女子小学生(JS)アケミの存在がこの作品を非凡なものにしています。今回はこのアケミ嬢(あえて嬢を付けたい)の小学生レベルを超えた小悪魔的魅力を徹底的にご紹介いたします。



ドンベグループ

「がんばれ!ドンベ」はドンベグループのリーダーであり主人公である秀一が中心の物語です。当然勉強は超苦手、テストでは0点の常連な上に血の気が多くてカッとなるとすぐケンカするというキャラクターです。ただし正義感が強くて友情に厚いという見事なぐらいに80年代スタンダードな悪ガキんちょですね。


すぐ殴る男、秀一

その他にラーメン屋の息子で頭がつるっぱげのヨシオ、常に鼻水をたらしてる鼻たれボウズの春夫、気が弱くて足手まといになりがちなひろ志などがいるのですが、なんといってもグループのマドンナ的存在で紅一点のアケミのキャラクターが際立っています。

小悪魔の伝統芸、泣きまね

アケミは早熟、おマセなどという言葉で一括りにできないほどのプロ小悪魔っぷりで、とても小学生とは思えません。自分がオンナであることを最大限に利用した駆け引きのうまさは大人でも脱帽という感じです。早速ご紹介してまいりましょう。

■小学生にして女は頭脳よりルックスであることを悟っている

自分で言うか

「女の子はね、かわいきゃいいのよ勉強なんかできなくても」
自分で言うなって感じですが、要するに自分が可愛いという自覚を小学生にして持っており、すでに自分の美貌があれば勉強は必要ないという悟りに達しています。近年のアイドル低年齢化でこういった存在も今では珍しくないのかもしれませんが、昭和50年代にもこういう女子がいたんですね。

■色気と母性をダブルで発揮


スナックのママか

「なにが不満なの、アケミにいってごらんなさい、ン?」
女子のほうが男子より精神年齢が高いとよくいわれますが、アケミ嬢はそのフェロモンによってグループ内の男子を完全に掌握しています。すぐカッとなるリーダー秀一に対してもこのなだめ方、お色気を超えた母性すら感じさせますね。場末のスナックのママみたいな。


小学生のセリフじゃない

「あまえたかったらいつでもあまえていいわよ。」
応用編としてはこういうセリフもあります。同い年に吐くセリフとしてはレベルが高すぎますね。

■容赦無いボディタッチ


ボディタッチ攻撃

「女の子のおなかってやわらかくてあったかいでしょう。」
ウブで純情な小学生男子にとって、もっとも苦手なものは女子とのボディタッチですよね。女子と手をつないだだけでも周りにはやしたてられる世界です。そんな男子の弱点を知ってか知らずか容赦無いボディタッチ。こんなことされたら純な男子は完全フリーズしますよね。


大人だったら単なる痴女です

「あんたたちもさわってみる?」
アケミのすごいところは、グループの男子全員、場合によっては校内の男子全員に対して平等なスタンスであるところです。器のデカさが違います。こういうのって博愛主義っていうんですかね?(多分違う)

全校生徒の前で堂々と露出

■まわりに叩かれてもスタンスを曲げないメンタルの強さ


からかわれても余裕

「わー!いいぞ、スケベ女」
アケミのような男子ベッタリな女子は当然まわりに叩かれがちです。作品中でもアケミに女友達が出てくるシーンは皆無に近いです。しかも「スケベ女」なんて言われたら普通の女の子ならショックで大泣きじゃないかと思うのですが、アケミは違います。どんなにからかわれてもスタンスを決して曲げません。アケミは小学生にして自分の生き様が分かっているまさにプロ小悪魔なのです。このメンタルタフネスさは芸人魂に通じるものを感じますね。

■女子力を逆手に取った交渉術

ここからはもしかしたらビジネスにも使えるかもしれない、さらに高度なアケミの小悪魔的交渉術をご紹介しましょう。

ドンベグループの一人ヨシオが突然勉強に目覚めて塾に通いはじめます。そこでグループの仲間たちが、塾に通いだしたヨシオのテストの点数を見せててくれと言うのですが、ヨシオは頑なに拒否。それもそのはず、ヨシオは塾に通ってるのにテストの点数が悪いままだったのです。そこでアケミの小悪魔交渉術が炸裂します。


アケミのお色気コンボ

「ウフッ、テスト見せてよ」
挨拶代わりの軽いお色気ジャブから・・・

無言が怖すぎる

すさかずボディタッチで動揺を誘います。そして・・・


自分でさわらせたんじゃねーか

「キャ!ヨシオがあたしのオッパイさわったあ」
完全にアケミにハメられたヨシオ。真実はどうあれこうなると完全に男子が不利です。ヘタな美人局よりタチが悪いですね。

絶対に断れない状況

「バカ、でかい声出すなー、やめろー」 「じゃテスト見せてよ」
なんという鮮やかすぎる手口・・・。大人の皆さん、このアケミの小悪魔コンビネーションをかわす自信がありますでしょうか?J君は・・・自信がありません。

■大人すらも従わせる交渉術

アケミのお色気交渉術をもってすれば、大人ですら断ることは難しいことがお分かりかと思いますが、ここで実際に大人を手玉に取っている例をご覧ください。

学校で町工場の煙突の高さを求める課題を出されたドンベグループ。他のグループは習った算数の知識を使って煙突の高さを求めているのですが、ドンベグループにそんな頭脳があるものは誰もいません。そこで実際に工場の煙突に登って高さを測ろうという危険な発想になります。

しかし紅一点のアケミは全く別の発想をしていました。それは「工場長に直接聞き出す」という最も安易かつ確実な方法です。さっそく工場長に聞き出そうとしますが、先生に教えるなと言われているとのことで教えてくれません。普通ならここで諦めるところですがアケミの不可能を可能にする交渉術はひと味違いました。

一肌脱いでます

「教えてくんなきゃあたしパンツぬいじゃうから。」
これで一発ですよ!文字通り、グループのために一肌脱いだアケミなのでした。

こんな感じで小悪魔アケミのキャラクターが際立つ古き良きコロコロコミックの名作「がんばれ!ドンベ」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。レビューではアケミの小悪魔っぷりばかりに焦点をあててご紹介しましたが、実はグッと来る友情エピソード満載の作品です。母子家庭のアケミを励ますためドンベグループが一致団結して、離婚したお父さんに合わせてあげる話などは号泣必至ですよ。

最後に、J君おすすめの究極の小悪魔的セリフをご紹介してお別れとしましょう。

「女はね、暗がりで見たほうが色っぽいんだって」


妖怪かよ・・・



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出典) 
「がんばれ!ドンベ」 はしもとみつお/小学館 
熱血!! コロコロ伝説 vol.1(がんばれドンベ1巻が付録になっています)

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