神サッカーマンガ「コスモスストライカー」で学ぶ日本代表Ｗ杯攻略のヒント前編

オレは神に！サッカーの神になってみせる！
こんにちはJ君です。ワールドカップ2014年ブラジル大会の出場権をかけたアジア最終予選がいよいよ開催されましたね。今や欧州、南米の強豪とも互角に渡り合える実力を持つ日本代表ですから、W杯出場はほぼ間違いないところでしょう。しかし問題はその先です。ベスト4入り、あわよくば優勝、そして・・・最終目標はもちろん悪の組織サードエンバイアの打倒にあります！

えっ！？ちょっと最後のサード何とかの意味がわからないって？ああ、最近の若い人は学校で習わないんでしょうか・・・今からさかのぼること1992年、サッカーによる世界征服を企む悪の組織「サードエンバイア」の野望を打ち砕いた偉大な男達がいました。その男達を描いた究極のサッカーマンガこそ本日ご紹介する「コスモスストライカー」。今、ザックジャパンのメンバーに一番読んでいただきたいマンガです。

当サイトでは過去に幾つかのマンガをご紹介してきました。大空翼くんの黒歴史、名前が翼太郎だった時代の「読み切り版キャプテン翼」やサッカーにおける暴力の重要性を説いた「極道イレブン」、なでしこジャパンの澤選手が金色の野に降り立ったナウシカのような姿で登場する「なでしこシュート！」、そしてキャプテン翼を遥かに超える必殺技のオンパレードマンガ「スターダスト11」等々。これらのサッカーマンガレビューはすべて当サイトのワールドカップへ向けての便乗・・・いや、日本代表メンバーへの熱いエールなのであります。そして今回ご紹介する「コスモスストライカー」こそ今や世界のサッカー強豪国と肩を並べる日本代表メンバーがさらに進化するための重要なヒントとなるマンガではないかと思われるのです。

さて、では具体的にW杯を制するにはどうすればいいのか？それは、日本代表のメンバーの中にどれだけリアルマニズムがいるかということにかかっています。え？リアルマニズムがなんのことだかわからない？ああ、最近の若い人は学校で教わらないんでしょうか・・・「真蹴球戦士」と書いてリアルマニズムと読みます。

地球人口の半分て！

時は1992年・・・地球の総人口の2分の1がサッカーに熱狂していた大サッカー時代、サッカーによる世界征服を企む悪の組織「サードエンバイア」の野望を阻んだのが神に選ばれし11人のリアルマニズム「コスモス」のメンバー達だったのです。ていうかサッカーって、神に選ばれてやるもんだったんですね。

神のサッカー戦士コスモスの皆さん

ここで「コスモス」のメンバー11人を全員紹介しているとキリがありませんので主要なメンバーを紹介しておきますと・・・

神発言連発の主人公

主人公でストライカーの逸刀志狼（いっとうしろう）をはじめとして・・・

本作品のSGGK

主人公の次にイケメンのため実質No2と思われるゴールキーパーの磨崎殉（まさきじゅん）。かつては天才ストライカー呼ばれ、ソウルオリンピックの秘密兵器として全日本サッカーが育てていた逸材でありながら、謎の失踪をしていたのですが、リアルマニズムとして再びこの世に現れました。天才ストライカーがなんで今キーパーをやってるんでしょうか・・・。

寡黙系イケメン

その次にイケメンの実質No3と思われるスイーパーの美峰京介（みぶきょうすけ）。なんと盲目のサッカー選手です。元々天才剣士と呼ばれる剣道の実力者でしたが、全国剣道大会の試合中に不運にも相手の喉を突いて死亡させるという事故を起こし、自らの両目を潰して謎の失踪。しかし、このたびリアルマニズムとして再びこの世に（ｒｙ

空手とかニンジャとか・・・

ライトウイングの久城洸。世界最強のカラテの荒武者、対戦者をことごとく病院送りにしたことで、空手界より追放処分を受ける。
レフトハーフの御影獠。アメリカに「ニンジャ」ブームを巻き起こしたハリウッドNo.1のスタントマン。撮影中に大事故に遭い、死亡説が流れる。

ミュージカル出身

ライトハーフの椎名隼人。日本ではじめてブロードウェイのミュージカルに主役としてたつはずだった天才ジャズダンサーだったがニューヨークに到着後、謎の失踪。
などなど・・・なぜか失踪経験者がやたらと多いのですが、実力は世界レベルのメンバーばかりです。スタントマンとかジャズダンサーがどういう経緯でサッカーやってるのかよくわかりませんが、いんだよ細けえことは。なにしろ彼らの最終ミッションは地球を救うことですから、サッカー経験者かどうかなんて小さいことです。

で、そのリアルマニズムになるとどんなすごいサッカーができるのか？W杯を制するための重要なポイントですよね。たとえば主人公の逸刀が放つシュートはこんな感じです。

略してMDF

マーキュリードライブフォング！！
もう見た目ですごい威力のシュートなのが一目瞭然ですね！サッカーは世界レベルになると見た目でビビらせることも重要な要素です。もちろん威力も十分ワールドカップで通用するものになっています。

ネットを突き破り壁を破壊する威力

キーパーがピクピクしてます

威力がありすぎてグラウンド出入り禁止になる可能性もありますね！
ちなみにマーキュリードライブフォング（MDF）はシュートの瞬間、テルマエ・ロマエに出てきそうな人がドドーンと現れますがこれは主人公が巨大化したものではなく、ジョジョで言うところのスタンドのようなものとお考えください。本体の逸刀はこちらになります。

拡大図

さて、その一方でサッカーによる世界征服を企む悪の組織「サードエンバイア」とは一体どんな組織なのでしょうか？

ジョジョの石仮面風

ボスはこの方、フィクサー・カリフ。かつてはリアルマニズムの一人でしたが神に反逆し、サッカーによる世界征服を企みサードエンバイアを組織します。民族衣装を着たダース・ベイダーのようないかにもボス然としたド迫力の出で立ちですが、ものすごくサッカーがやりづらそうなカッコでもあります。

明らかに絵柄の違うキャラ

そしてサードエンバイアの実質No2。予言者のクリスタルプライム。ド迫力のフィクサー・カリフと真逆の絵柄の娘っ子なのですが、「グランドクロスが位置する時、東のはずれ龍の島に集結するでしょう」・・・などと意味不明の供述をしており、さすが予言者という感じです。とりあえずサッカーはやってなそうなカッコですね。

北斗の拳ぽい感じ

その下部組織にサードエンパイア所属の悪のサッカー選手達、その名も「超蹴球戦士（スーパーマニズム）」がわらわらといるわけです。わらわらいると言ってしまいましたが、サッカーの実力はハンパではありません。なにしろイタリアの名門ユベントスを中心としたヨーロッパのスター選抜を相手に9分間で50得点をあげて圧勝するほどの実力です。50得点て！バスケとかラグビーでしか見たことのない数字ですがサッカーでもできるものなのか・・・。

さて、ここで紛らわしいのでもう一度整理しておきますと

地球を救う僕らの味方が「真蹴球戦士（リアルマニズム）」
世界征服を企む悪い奴らが「超蹴球戦士（スーパーマニズム）」です。

気をつけないと読んでいるうちにどっちがどっちかわからなくなりますので注意しておきたいですね。
W杯でも試合を観ながら「あー！あいつは反則ばっかりしてるからスーパーマニズムだな！！」とか見分けることができるようになれば一人前です。

さて、作品の概要の紹介が終わりましたところで実際にどんなサッカーの試合が行われているか紹介してまいりましょう。逸刀志狼が神の能力に目覚めたばかりの頃はまだ「コスモス」ではなく、全日本ユースのメンバーでした。そして戦う相手は西ドイツユースです。

西ドイツユースといっても実はすでにサードエンバイアに乗っ取られ、中身が全部入れ替わっています。そんな事できるんですね・・・。もしかしたら2014年のW杯でもどこかの国の代表チームがまるごとサードエンパイアに乗っ取られている可能性がありますから油断できません。

鉄板のナチススタイル

ただし西ドイツ代表はこの通り・・・ナチスドイツのスタイルでいかにも洗脳されている感がありますので見分けがつくかもしれません。キン肉マンではブロッケンJr、ジョジョではシュトロハイム・・・やっぱりマンガでドイツといえばナチスが基本なのです！

どうやって勝つんだよ・・・

そんな西ドイツ代表の勝ちパターンはノーゴール・ビクトリー（NGV）という戦術。なんと一本もシュートを打たずして勝利をものにするというサッカーの常識を打ち破った戦術です。
今回もNGVによる勝利を予告してきました。一体どうすればそんなことが可能になるんでしょうか。日本代表がマスターすればW杯に有効な戦術かもしれませんね。その方法とは・・・

西ドイツ監督のおっさん怖すぎ

「ジェノサイドインパルスで地獄にたたきこめ！」

なぜか最後で和訳付き

「ジェノサイドインパルス！」
「ジェノサイドインパルス！」
「（虐殺）ジェノサイド！」

グラウンドが一瞬で墓場に

グラウンドが一瞬にして墓場に。すごい威力です！
そう、ノーゴールビクトリー（NGV）とは、ジェノサイドインパルスなる必殺技で敵チームを全滅させることにより勝利することなのでした。っていうか、お前ら・・・ちゃんとサッカーやれよ。

風圧を耳の奥に集中て

W杯の参考のためにジェノサイドインパルス（GI）の原理をご紹介しておきましょう。見えない瞬発力によって生じた風圧を敵の横をすり抜けることにより耳の奥に集中させ、敵の平衡感覚を破壊する秘技なのです。うん、普通にシュート打ったほうがどう考えても合理的ですね。
しかし、ジェノサイドインパルスを食らって再起不能かと思われた逸刀は、それでも立ち上がってきます。なぜなら、マンガの主人公だから！

あくまでシュートは打ちません

唖然とする西ドイツ代表。しかし、めげずにさらなる強力な必殺技を繰り出してきました。その名もバーザスストリームトラップ。

なんだこれ

ドドーン！謎のV字フォーメーションを組む西ドイツ代表。そして、このフォーメーションの中に一旦足を踏み入れると・・・

逸刀がプスプス状態

このように大変なことになります。

見えない瞬発力て

ちなみにバーザスストリームトラップの原理をW杯の参考のためにご紹介しておきますと、10人の見えない瞬発力で圧力のうずまき地帯を発生させる秘技です。
なるほど・・・全くわからん！

しかし、バーザスストリームトラップを食らって再起不能かと思われた逸刀は、それでも立ち上がってきます。なぜなら、マンガの主人公だから！
そして、ここで逸刀が必殺技で反撃します。その名も

翼が生え出した！

えらいこっちゃ

ハイパーイカロスウイング！！

食らった敵は・・・

モガガル！？

「ビュッ」「モガガル！？」

なんと！かつて聞いたことがない断末魔が！！
北斗の拳では「あべし」や「ひでぶ」などの断末魔が有名ですが、「モガガル！？」はかなり斬新すぎます。もしかしたらドイツではポピュラーな断末魔なのかもしれません。

威力凄すぎ

ハイパーイカロスウイング・・・凄まじいシュートが決まりました！
残念ながらこの時点で逸刀以外の全日本ユースが全滅しているため、NGVの予告通り西ドイツ代表の勝利となりましたが、逸刀の恐るべき能力がサードエンバイアに対する脅威として知れ渡ることになるのです。せっかく点をとったのに味方が全滅のため負けとは・・・全日本ユース、なんとも悲惨ですね。

・・・というわけで神サッカーマンガ「コスモスストライカー」の冒頭部分をご紹介しましたがいかがだったでしょうか？もしかしたら日本代表へのエールとしてはイマイチ役に立ってない気がしたかもしれませんね。それもそのはず、この作品はまだ全然本気を出していません。

コスモスストライカーの真の実力は後編レビューで披露されます。後編では逸刀以外のリアルマニズムが全員勢ぞろいし、神のチーム「コスモス」を結成。一方、サードエンバイア側もスーパーマニズムのさらに上を行くサッカー戦士スペシャルマニズムが登場して、さらにシッチャカメッチャカなことになりますよ。乞うご期待！！

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出典）　「コスモスストライカー」　田中誠一/戸舘新吾/集英社
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