まだこんなところに太巻きを隠し持ってたのかーー!!
いきなり恵方巻きみたいな出だしですが今宵はクリスマスですね。こんばんは。海外ではターキー、日本ではケンタでおなじみ、なにかしらの鳥類を食うDAYであると同時に当サイトでは年に一度のお下品更新をする日でもあります。この企画、どうも2004年からやってるみたいです。17年もやってるのか・・・持続可能なサステナブルな下ネタで今年も頑張りたい所存です。
ところでみなさんは「BOYS BE…」というマンガをご存知でしょうか?以前当サイトでも紹介したことがあるのですが、中高生の恋愛に特化したオムニバス形式のラブコメ作品で、彼女がめっちゃほしい盛りのついた男子達が女子にアタックしてはフラれたり、告って見事につき合ったり、三角関係にヤキモキしたりして、ちょっぴりエッチもあるという、チェリーボーイズのバイブルともいえるマンガです。
で、こんな聖夜にご紹介したいのは「BOYS BE…」の女子版ともいえる「GIRLS BE…」という作品。え、そんな爽やか青春群像劇みたいなのこのサイトで読みたくないって?いえいえ、これが爽やかさのかけらもない、今宵にふさわしいとってもお下品なマンガなのです。お手元のシュトーレンを一気食いしながらお楽しみください。
「GIRLS BE…」は、「BOYS BE…」で作画を担当されていた玉越博幸先生の作品で、タイトルだけ見ると「BOYS BE…」のスピンオフみたいな感じに見えますけど、「BOYS BE…」と同じ感覚で読むとぶったまげます。爽やかさは完全に捨てて、おっさん臭いエロとギャグに全振りしている感じが実に潔い。
男子が絶滅寸前のパラレルワールド
オムニバス形式の本作ですが、男性の出生率が減少し、男女比が1:9と女性が圧倒的に多くなった世界線が各話に共通する舞台となっています。男に飢えまくりのガテン系肉食女子たちが、絶滅寸前のか弱い草食系男子にセクハラしまくる話が盛りだくさん。BLともちょっと違う男女逆転の新感覚。果たしてそこにニーズが有るのかどうかもよくわかりませんが、読んでいて変な気持ちになることだけは確かです。
各話の主人公はみんなガテン系女子。ガサツで男臭くてスケベ丸出しです。
セリフがエロオヤジ
大工さんとか・・・
最低のガールズトーク
マグロ漁船の漁師とか・・・
露出多めのマスター
ラーメン屋の大将とか・・・
その他にも工事現場監督、トラック運転手、張り込みの刑事、佐●急便のドライバー、刑務所の看守等々、男臭いガテン系女子のオンパレード。
完全にオッサンです
職場での会話も「ソープなんてどうっすか?」「見てるだけで妊娠しそうだー!!」「早く陸に上がって男を抱きてえー!」「さ、触ってるだけであそこがエレキ風呂に・・・!」みたいな、この世の終わりのようなガールズトークが日常茶飯事です。
一方でこの世界で絶滅寸前のヒロイン男子はどんな感じかといいますと・・・
完全に乙女
パティシエとか・・・
男なのか女なのかわからん
草食系男子っぽいのとか・・・
子供ではありません
小動物系とか・・・
これは、絶滅してもしょうがないっていう生命力の低そうな男子のオールスター感謝祭です。
一言でいうと逆セクハラですけど
生命力が低すぎるのでこんな感じで女子に襲われちゃったりすることが日常茶飯事の世界なのです。
基本的なストーリー展開としては
職場に突如現れた超美形草食系ヒロイン男子
↓
飢えた女どもの魔の手に・・・
↓
ちょっと冴えない主人公(♀)がヒロイン男子(♂)を救出
↓
主人公(♀)とヒロイン(♂)が両想いでめでたく合体!!(下ネタ)
というパターンがほとんどなのですが、特筆すべきはラストの合体シーン。おじさん構文どころの騒ぎじゃない「美少女におっさんみたいなセリフを言わせるコンテスト状態」となっておりまして、このレトリックが過剰に利いている珠玉のおっさんセリフ達を味わうために本作品が存在するといっても過言ではありません。
以下、ギリギリ掲載できそうなものだけ紹介。
太巻きとは?
♀「まだこんなところに太巻きを隠し持ってたのかーー!!」
♂「すいませんー残らず全部吐き出しますーー!!」
パワーの象徴44マグナム
♀「今だ王子のその44マグナムをぶっ放せーー!!」
♂「狙いを定めて発射するよ!!」
定番のお注射
♂「さあお注射の時間ですよ!いっぱいお薬出しますから全部飲んでくださいねー!!」
♀「こ、これ以上はオーバードーズで死んじゃうーーー」
子種言うな
♀「オレの監獄がお前の子種を一匹残らず収監するーー!!」
♂「お願いしますーー!!」
文字通り跳ね馬
♂「すごいよこの振動、フェラーリみたいだよーー!!」
♀「出力789馬力だーー!!」
わかりそうでわからない例え
♂「魚群が、ボクの魚群が出ちゃいますーー!!」
♀「底引き網で根こそぎもらってイクーー!!」
・・・「ボクの魚群」てなんだよ!!(意味深)
というわけなのです。この作品の合体シーンの素晴らしさ、わかってもらえましたでしょうか?男子がいいそうなセリフと女子がいいそうなセリフが逆転しているという趣深さをぜひ味わっていただきたいところです。味わうってほどのアレでもないですが。
最後となりましたが、このテキストで皆さんに伝えたいメッセージが一つあります。
それは、年末にたった独りでこんな場末のサイトに来てくださっている皆さんに向けての感謝の言葉・・・
意味がわからない人は自分で調べて・・・
「賢者タイムを楽しみな!」
皆さん良いお年を!
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引用)
「GIRLS BE…」 玉越博幸/日本文芸社