アクタージュがなければ「THE STAR(ザ・スター)」を読めばいいと思う5つの理由

2020年8月、原作者の不祥事により突如として連載が終了してしまった「アクタージュ」。ジャンプ絶賛連載中だった人気マンガのあまりの突然の終了。楽しみにしていたファンたちの悲痛な声がネット上を駆け巡り、アクタージュ・ロスなんて言葉もでてくるほどの騒動でした。

「アクタージュ」は、天才的な演技の才能を秘めた主人公「夜凪 景(よなぎ けい)」がオーディションで発掘され、怒涛の勢いで女優の道を駆け上がっていくという、いわば天才役者マンガでした。そして、J君の世代で天才役者のマンガといえば忘れることができないのが「THE STAR(ザ・スター)」というマンガ。今回は「アクタージュ」ロスな皆さんに、ぜひ昭和のレジェンド役者マンガ「THE STAR(ザ・スター)」を読んでいただき、このマンガがいかに役者マンガとして超越した存在なのかを知っていただきたいのであります。

「THE STAR(ザ・スター)」は島崎譲先生による作品です。週刊少年マガジン誌上で1987年から1991年にかけて連載されておりました。まあ、僕らよりちょっと上の世代だと「スター」といえばにしきのあきら氏なんですけど、その話をしだすと本題からもどってこれなくなるのでここでは一切触れないようにするとして、大切なのはこの「THE STAR(ザ・スター)」こそ「アクタージュ」を楽しみにしていた若者たちが今読むべき役者マンガだということ。

かつてイベントで「テニスの王子様」のファンの前で堂々と「テニスボーイ」の凄さを力説してどスベリしたJ君が言うんだから間違いないんです!じゃあ、間髪入れずに早速「「THE STAR(ザ・スター)」の凄さを紹介していきましょう。

 

■主人公は天才すぎる若手俳優・長瀬優也

 


勝手に応募(当時よくあるパターン)

 

主人公は高校生、長瀬優也。勉強も運動も、何をやらせても学校で一番になる超優秀な生徒、優也でしたが、今ひとつ自分が本当に打ち込めるものがないというなんとも贅沢な悩みを抱えていました。そんな時、従姉妹が勝手に映画の主演男優オーディションにこっそり応募していたのです。お姉ちゃんが勝手に応募したとか、ジャニーズタレントとかによくあるエピソードですね。

 


幻覚じゃありません

 

演技に関してはド素人のはずの優也は、このオーディションでいきなり天才的な才能を発揮。何もないステージ上を歩いただけで、まるで木漏れ日の中を歩く姿がみえてしまうのです。もちろんラリッて幻覚が見えているわけではなく、それだけ優也の演技力が凄いということなのです。

 


とんでもない能力者でした!

 

極めつけにビッグな俳優だけが取得しているといわれるスキル「拡大作用」まで飛び出します。拡大作用とは、体がまるで一回り大きく見える作用。北斗の拳ではおなじみですが、リアルな俳優の世界でまさかこの技を体得しているものがいるとは!!

というわけで、オーディションを主催したプロダクションの社長も優也のダイヤの原石っぷりを絶賛。アイドルやお笑い芸人など多数のライバルが参加したオーディションの中で見事、主演の座を獲得したのです。

 

■共演女優が全員惚れる驚異のモテ力にライバル男優が嫉妬しまくり

 


少女Aです

 

新人俳優ながら、いきなり天才っぷりを見せつける長瀬優也ですが、共演女優をことごとく惚れさせる恐ろしいほどのモテっぷりを発揮。基本的に作品初期に登場するアイドル「中原秋奈」が優也の恋人としてレギュラーポジションなのですが、それ以外にもこんなにも多くの有名女優・アイドルたちと浮名を流します。

 


ミポリンも長瀬の虜に・・・

 

中村美保
浅田百合
原知代
牧野里保
須藤静香
後藤瑠美子
宮田りえ

etc…もう数えたらキリがないんですけど、みんなどこかで聞いたことあるようなないような有名人ばかりですよね!

 


元うしろ髪ひかれ隊のこの方も・・・

 

ぽっと出の新人なのに映画やドラマで主演をさらいまくり、有名女優と浮名を流しまくる優也ですから、当然ながら男性陣の嫉妬もエライことになっています。あの手この手で優也を潰しにかかる有名俳優&アイドル達。男の嫉妬って怖いね。

ジャパニーズ事務所の東隆之
武刀ひろし
吉本大作
フラッシュローラーズの星和也
原田俊彦
などなど・・・こちらもあげたらキリがありません。

 


ガラスの10代の爽やかさ

 

こんな感じで爽やかに挨拶してきたと思ったら・・・

 


パラダイス銀河アタック

 

本番始まった途端これだから・・・芸能界って怖い!!

ちなみに業界の重鎮的な方々も多数登場します。
勝竜太郎とか
黒沢監督とか・・・

 


クスリをパンツに隠したあのお方

 

■常に命を懸けたガチ演技でいつの間にか格闘界でも最強に

 


基本的に武器も本物です

 

「THE STAR(ザ・スター)」といえば、全ての演技が「ガチ」なのも特徴です。スタントマンを使わないのは当然として、殺陣のシーンでも基本的に真剣や本物のナイフを使うので、命がいくつあってもたりません。何しろ共演俳優がみんな長瀬に嫉妬していて、本気で潰してやろうと思ってるのですから、いっときも気が抜けないのです。

 


毒まで使います

 

間一髪で相手の攻撃をかわしたと思ったら、武器に睡眠薬が塗ってあって体がしびれて動けなくなるパターンとか・・・こういうのが当たり前の世界なのです。芸能界は本当に恐ろしい!

そんなこんなで、共演者にボコられながらも鍛えられ、気がついたらいつの間にか芸能界最強の男に成長していた優也。

 


トラより強い男

 

時には襲ってくるトラをボコって退治し・・・

 


少●隊ヒガシの必殺技

 

剣術では必殺技の応酬・・・

 


かめはめ波ではなく鷹命派です

 

最後はかめはめ波的なものまで出せるようになります。
必殺技の1つや2つ持ってないと一流芸能人にはなれないということがよく分かる事例ですね。

 

■キラ星のように輝くハリウッドスター達をまとめてなで斬り

これほどまでの優也の才能ですから、日本でとどまるレベルではないことはもうおわかりだと思います。そう、優也の演技は世界も嫉妬するのです。数々のハリウッドスターが次々と登場しては、優也に宣戦布告をしてきます。登場するスターたちはこんなに豪華!!

 


ハリウッドでも余裕の活躍

 

トム・クリス
ダイアナ・レイン
チャールズ・シーン
アーノルド・ハウアー
ジョニー・ローン
テディ・マフィン

 


世界のシュワちゃんも長瀬に嫉妬

 

ジェイク・ニコルソン
ミッキー・オーク
メリル・スリープ
ブリジット・シールズ
マイク・ダグラス
シルバー・スティーブンソン
マイキー・ジャクソン
などなど・・・

えっ?ちょいちょい誰のことかわからないのがあるって?それは、作品を読んで頂くということで。

 


世界が認めたアクター、長瀬優也

 

最終的にはハリウッドの俳優達もまとめて優也にスタンディングオベーションです。日本だけでなく世界も制する男、長瀬優也。マジですごい。

 

■そして神として世界を救う存在へ・・・
ハリウッドもまとめてなで斬りにする男、長瀬優也、その溢れる才能がどこに向かうのかといいいますと・・・ついには神の領域に行き着きます。

 


そして神の領域へ

 
中東でテロリストに拉致されてしまった優也。しかし持ち前の演技力で現地の神様に扮したところ、現地の人達がこぞって信じてしまうという壮大な展開に。そう、長瀬の演技によって不毛な戦争が1つ終焉を迎えたのです。演技がすごすぎて神になれる・・・これこそ究極の俳優の姿なのかもしれません。

というわけで、「THE STAR(ザ・スター)」がいかに凄いマンガか伝わったと思いますが、このレジェンド的な役者マンガが、マンガ図書館Zで全巻無料で読めてしまうので、これはもう皆さん絶対読んだほうがいいと思いますよ。読めば間違いなく役者の概念が変わります。

 


聞いたことない視聴率

 

ちなみに長瀬がTVに出た時の最高視聴率は93.5%でした。ギネスに登録したほうがいいレベルですね。

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引用)
「THE STAR(ザ・スター)」
島崎譲/講談社

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