「建作ハンズ」劇的ビフォーアフターすぎる建築デザインバトルマンガ

劇的ビフォーアフターすぎる建築デザインバトルマンガ 「建作ハンズ」











東急ハンズっぽいタイトルですが無関係です。

こんにちは、J君です。みなさまGWは楽しく過ごせましたでしょうか?世間ではハイパーメディアをクリエイトする人が、本人の知らないところで何かが起こっているような事態になったりしていろいろと大変のようですが、くしくも今回ご紹介するのはクリエイターのマンガです。



当サイトではこれまで異色の職業マンガを取り上げてまいりました。庭師のマンガ、陶芸家のマンガ、トイレ工事マンガ等々・・・。そして今回は世にも珍しい建築デザイナーマンガです。その名も「建作ハンズ」という作品。かなりテーマ自体がマニアックなのですが、その中で繰り広げられるデザインバトルがまたかなりぶっ飛んだ物となっております。


早速作品をご紹介しましょう。主人公は、一流の建築デザイナーを目指して東京に上京してきた、計建作(はかりけんさく)という少年。





普通現場で揉めないだろ




建作が何か企んでます



建作のデザインの才能は早速上京したての上野駅で発揮されます。なにやら駅の構内にあるショーウィンドーの飾り付けでもめている大人たち。まったく話がまとまりそうにありません。それを見た建作はなにやら勝手に資材をいじり始めます。





くせなのかよ・・・



勝手に触っていたのが見つかってダッシュで逃げる建作。





建作の飾り付け



そんなにいいか?



なんと建作はショーウインドウを勝手に飾り付けしてしまったのでした。しかも周りにメチャクチャ高評価されてます。そう、建作は東京の有名建築デザイン学校「日本建築学院」にトップの成績で合格し、入学するために上京して優秀な生徒だったのです。





絶対領域付きです



ようやっとたどり着いた日本建築学院の前には、なぜか必要以上にミニスカートの女の子、白瀬まゆが登場します。どう考えてもスカート短すぎるだろ。さすが、作者が現在はエッチなマンガで活躍されている河本ひろし先生だけのことはあります。そんな彼女はなんと、建築学院の講師の娘ということで、そのツテで入学前に中を見学させてもらえることになりました。そこで繰り広げられていた授業の課題はなんと・・・





基本がダメな天本先輩



「広く感じる部屋の作成」でした。

さすが建築学院。そんなことやってるんですね・・・。それにしてもテーマが壮絶に地味なんですが、こんなのでマンガが盛り上がるのでしょうか・・・心配ご無用。ちゃんとデザイナーバトルが繰り広げられます。



さて、「広く感じる部屋」を自慢げに見せびらかしてきたのは、成績は優秀だがちょっとやな性格の天本先輩。その先輩の作った「広く感じる部屋」がこちら。





効果音が「ばん!」



「おおー、さすが大きなことを言うだけはある!!」

「とても広く感じるぞっ!!」


・・・うん、まあ広いのかな。読んでる方には正直良くわかりませんが。そんな天本先輩ご自慢の広く見える部屋を、建作が早速ディスりまくります。





ディスるのはバトル物の基本



「うーん・・・まだまだだなぁ・・・」

「この部屋をもっと広くできると思ってさぁ」

「基本を忘れてるんだよねー、基本を・・・」

まだ入学もしていない新入生が容赦なくディスりまくりです。



当然、天本先輩もプライドがありますから激怒します。

「よおーし、じゃあその基本とやらをここで見せてもらおうじゃないか」

というわけで建築デザイナーズバトルが勃発します。調子に乗ってる奴を挑発してバトルに持ち込む構造は、ミスター味っ子とか美味しんぼなどのグルメマンガの構造とよく似ていますね。そして、建作が作った広く見える部屋は・・・





「ぐあっ!」



「あ、天本の部屋より広く見えるぞ!!」

「ほっ本当だっ!!」


・・・うん、まあ広いのかな。効果音が「ぐあっ!」ってなっているのでなんとなくそんな気がしないでもないですね。とにかく、もっと広くなったということで、そのタネ明かしはこうです。






早速使える豆知識



「部屋づくりの基本としてその空間が正方形により近い方が広く感じられるんだよ!」

なるほど、そうだったのですね。勉強になります。っていうか基本ができてない天本がダメ過ぎるってことですね。さらに、建作にはこれ以上に部屋を広く感じさせる裏技があるというのです。その名も、計建作の究極の超拡大部屋!!(そのまんまのネーミング)





正直よくわからん



「すっ・・・すごいっ!!」

「部屋がずっと広がり天井がつきぬけているっ!!」


・・・うん、まあ広くなったのかな。なにせ見開きページで効果音も「グアアアッ」ですし、みんながそう言ってるので多分そうなんでしょうね。

とにかく、部屋をさらに広く見せる渡辺篤史もビックリの必殺技とは・・・





確かにそうだけどズルい気も



「カガミを壁と天井の一部に貼ることによって視覚的に部屋に奥行きを持たせたんだ!!」

なるほど!ラブホテルとかでよくやるアレですね!!っていうか、それだったら最初から全面にカガミを張っておけば最強なのでは・・・?





そんな感じで早くもバトルに勝利した建作。しかし、次のバトルはすぐにやってきました。自分の住まい探しのために、必要以上にミニスカのまゆちゃんと一緒に不動産廻りをする建作。



ALWAYSミニスカ





格安の物件があるということで早速部屋を契約したのですが、実は悪徳不動産屋でした。ろくな物件説明もせず超ボロアパートを押し付けられてしまった建作。返金を申し出ても契約をタテに受け付けようとしません。しかし、建作が日本建築学院の生徒だと知り、突然返金の条件を突きつけてきます。






和室と洋室を切り替えられる部屋が条件



その条件とは、この不動産屋のおっさんの自宅の和室を洋室に改装し、しかも気が向いたらいつでも和室に戻せるような部屋にして欲しいとのこと。これができれば返金してくれますが、できなければ金を倍額取られてしまいます。普通に考えてあり得ないほど無茶な条件ですね。



ここで、普通の人なら弁護士か消費者センターにでも相談するところですが、そこは建築デザインバトルマンガですから、熱いスピリットでチャレンジすることになります。そして、建作は驚くべきアイデアで不可能と思えた和室と洋室のハイブリッドな部屋を考えだします。その方法とは、





なるほどねえ



障子と掛け軸はロールブラインドで隠し・・・





忍者屋敷みたいだな



さらに畳を全部ひっくり返して・・・





これぞ匠・・・



床がフローリングに。なんということでしょう!これこそまさに洋室です。しかもいつでも和室に戻せます。なるほど、そんな方法があったのか。これは劇的ビフォーアフターすぎる。まさに匠のワザ・・・。





身近すぎるヒント



実はこのアイデア、自分の着ているリバーシブルのジャンバーがヒントになったのでした。ヒントの安っぽさがまた少年マンガらしくていい味出してますね。



そんな感じで建作のスーパーアイデアが炸裂して建築デザインバトルに次々勝ち進んでいきます。その後の展開としては、喫茶店の改装バトルで店内に滝を造ってみたり・・・



談話室滝沢よりすげえ





「キミタチ庶民トハレベルガ違ウ」みたいなセリフを吐く、イギリスの貴族出身のエリート留学生がやってきて、最強のライバルになったり・・・



なぜ貴族が建築を?





地獄の集中授業と称して、生徒全員が無人島に置き去りにされ、最小限の工具と食料で、自分で家を一から作らなければいけないという、何の意味があるのかよく分からないサバイバル実習を行わされたりします。



しかも無人島で家づくりに失敗した生徒達は次々と原因不明の失踪をしてしまうという、まるで海外ドラマの「LOST」を彷彿とさせる恐ろしい島になっており、かなり想像の斜め上を良く展開です。そのあたりのトンデモなストーリーは是非作品を読んでいただければと思います。



人がどんどん消える恐ろしい島





というわけで、世にも珍しい建築デザインバトルマンガ「建作ハンズ」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?部屋を広く見せるテクニックなどは、ニトリとかIKEAでインテリアそろえたりするのが好きな方には微妙に役に立ったりたたなかったりするかもしれませんね。



ちなみにこの作品、アダルトな要素は一切ないにも関わらず、Amazonではなぜか18禁扱いになっている悲劇の作品です。やっぱり必要以上にミニスカだったのがいけなかったんでしょうか・・・。



徹底してミニスカ





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出典) 「建作ハンズ」 少年画報社/河本ひろし    Amazonで見る

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